【ソルクラッシャー】 アタシはいつもの通りパチンコを使い、空を力無く飛んでいる風船を打ち落とした。 何故この風船が飛ばされているのかは解らない。だがアタシはこの村から出る事も出来ず、確かめる方法は残されていなかった。 無差別に飛ぶ風船。そして何故同封されているか分からない箱。 そんなある日、アタシは風船の錘として働いていた箱を開けた。 そこには神々しい光を放つパチンコがあったのだ。 こんな闇だらけの生活の中でまさに希望の光明を見つけた。 闇を照らす光のパチンコだ。 アタシは喜んでさっそくその金で出来たパチンコを手に取る。そして、弾を放った。 弾は光を放ちながら何も無い空間を切り裂き、太陽に向かう。 まさに空撃ちだったのだが、その速度はアタシを満足させた。
〜2時間後 アタシは眠りから覚め、外へ出る。 …見渡す限り真っ暗だ! 今はちょうど真昼のはずだ。 何故?どうして? アタシは何とか思考を再開させ、パッチに話しかける。 「ん〜…結構前に急にお日様が砕けちゃたんだよ、なのれす〜」 …太陽が砕けた? 確かにアタシは太陽に向かってパチンコを撃った。だが…! そんな馬鹿な! 慌てたアタシは滑って転んで木に頭をぶつけてしまった。 ■TOP