【改造されし…】 

私はある日、ある村の人の元へ遊びに行こうと思った。 
一応言うが私はこんな口調だが女ではない。男だ。 

…それはともかく、その村には行った事も無く聞いた事も無い。 
いつもの事だが頭が勝手に命令を出している。 
もはや気にしなくなってはいたが、見ず知らずの村に行くと言うのは恐怖もあり、楽しくもある。 

私は仕度を済ませると門へ向かった。 

…しかし、門番が意味不明な数字を言っているのが気になる。 

気にするだけ無駄なので無視する。 

門が開けられ、余計なまでに明るい空間が広がる。 
それは近くに太陽がある程だ。 

私は一歩を踏み出す。 

そして見知らぬ村へ。 

もはや施設の人々、例えばここの門番が同じ事は驚かない。 

私の思考が麻痺しているのだろうか。はたまたもう慣れてしまったのか? 
私は門所から出ると… 



何なんだ?この空間は… 岩が並んでいる。 整然と並ばれた不自然な岩を通るとそこには人間の少年がいた。 「やあ、君が△▲▽だね? 僕がB◎◎だよ!」 …何なんだ。この少年は馴々しく…だが私は冷静に頭を冷やし、思考を固める。 この村は尋常ではない事になっている。…何て事だ。 こんな、この亜空間の理をも捩じ曲げられる、そんな力を持った… 「ああ△▲▽君!家に入って!」 私はB◎◎に言われるがまま豪邸に入った。 「は…ハチの巣!?」 そこにはまさにこの世の物とは思えない家具が大量にあった。 「ほら!何が、欲しいの?」 私の身体から力が抜けて行く。 私はこの後どうなる。こんな奴の家に入った、私は。 私も捩じ曲げられるのか。…それもいい。 そうしている間にB◎◎は何かを言う。 「…しょうがないなぁ…改造家具じゃ駄目か…」 改造…!?その単語は私の頭を混乱させた。まずい!殺られる! …だが、既に遅かった。私は… 〜第1部完 ■TOP