「ナガレボシ」 僕はいつものように外に出た。 今は真夜中だ。 住人のほとんどが眠りについている。 たぬきの親父の店も能力姉妹の店もすでに閉店していた。 僕は暇だったので、日課としている花の水遣りをした。 そして、水遣りも終了し家に帰ろうとしたときだった。 キラン・・・・ 確かに音が僕の耳に届いた。 慌てて僕は空を見上げた。 すると、流れ星が僕の目に映った。 僕は流れ星に急いで祈った。 「早くこの村から出られますように・・・」と・・・。 翌日 今日もいつもと変わらない朝が僕を待っていた。 ・・・手紙が来ているようだ。 僕に2通の手紙が届いていた。 1通目は・・・ 別れのメッセージだった。 慌ててその送り主の家に行くと・・・ また消えていたのだ。 家がそこには何も無かったかのように消えていた。 そして僕は2通目の手紙を読んだ。 僕は愕然とした。 ちきゅうの ○○さん あのひの よる、 いのりは しっかり とどきました ええ、とどきましたとも・・・ アナタのねがいを かなえましょう おほしさま あ・・あああ・・あ・・・ まさか昨日の流れ星が「見ていた」のか? 僕はガックリと膝をついた。 「うああ・・あ・・あああ・・・!」 僕は思わず涙を流してしまった。 もうダメだ。 宇宙の星まで僕の邪魔をする・・・。 誰も助けてはくれないんだ・・・。 ■TOP