[危機回避] 誰も気に留めない。 誰も噂にもしない。 誰も足を運ばない。 狸の館の奥に、その部屋はあった。 ヘアーサロン…。 動物が体毛を刈る場所なのかと考えもした。 しかし…ガラス張りの内部を覗くと、人間用のオカマ(?)があったりして、 この村の住人達には似付かわしいものだと感じた。 このサロンは人間用… 人間用……? えっ!?まさか!?僕用!?僕がターゲット!? 改めてもう一度、部屋の内部をガラス越しに観察してみる。 ぎょっとした。 …ハサミを握り締め、僕が入ってくるのを今か今かと待ちわびた、 ピンクの不気味なプードルと目が合ってしまったのだ! 背中にひとすじ、汗がつたった。 これは…この村の罠か? 自ら飛び込んでくるように仕向けた巧妙な罠…? そうだとしたら、こんな所に用はない。 延びた襟足を翻し、僕はその場を静かに去った。 あとには、動脈と静脈の象徴であるバーバーポールが、静かに回っていた。 次の人間のターゲットを誘うかのごとく…。
しかし実際にはハサミなど使わず最新の機械で髪型を変えてくれる便利な店だった 3000ベルはボッタクリだろとは思ったがこの設備でこれは安い 店長のカットリーヌさんも凄く感じが良くて超良心的なヘアサロンだなぁって思いました! 皆もおいでよ〜ヘアサロン・スピーディ〜 ■TOP