遠退く意識の中、誰かに呼び止められる 
ああサルモンティ、お前か・・・ 
笑いかけてくる奴に 
私はいつも通り、つくりものの笑顔を返す 

「お前にオレの一番大切なものを捧げたい」 

うわぁぁぁ、やめてくれ 
そんな趣味はない・・・・ 

戸惑う私をしりめに 
奴は腰のポケットから何やら取り出す 

「ほらよ、宇宙ステーションだ」 

ああ、世も末だ 
まさか白い猿から 
あの大宇宙を浮遊する巨大な宇宙ステーションを手渡されるとは・・・ 

自宅へ戻ると 
部屋で宇宙ステーションを広げてみた 

涙が出た 







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