イヤダ・・・ 

コッチヲムクナ・・・ 

「諦めろ」 

ウルサイ・・・ 

ボクニチカヨルナァ! 

「お前は私の支配下の中にあると同然だ」 

シアワセヲカエシテ・・・ 

ボクノアノシアワセダッタヒビヲカエシテ・・・ 



はっきり言おう。 
僕は土曜日が嫌いになった。 
前までは休日でとてもよい生活ができていたはずだった。 
だけど、この村に来て土曜日が嫌いになった。 

11月4日 土曜日 

僕は外に出る。 
僕はいきなりいやな気持ちになり、涙が出そうになった。 
そう、僕の目の前には 





あのホンマがいたのだ。 



チカヨルナ・・・ コッチヲムクナ・・・ ボクニハナシカケルナ・・・ 相変わらず、近寄ってくる鬼畜ホンマ。 僕はすぐ逃げた。 すると、流石のホンマも諦めたかもう追っては来なかった。 僕は安心し、村からの脱出作戦を練っていた。 そのときだった。 僕は振り返った瞬間驚愕した。 「さあ、アンケートに答えてもらいましょうか?」 「う、うわああああああああ!!」
昨日は悪夢だった。 やっとのことでホンマから逃げたというのに・・・。 まさか、背後に回っていたとは・・・。 結局アンケートに答える派目になってしまった。 どうせ、世界旅行なんて当たらないのに。 今日は日曜日。 昨日の気分の悪さを良くするため僕は喫茶店に行った。 いつもと変わりない喫茶店。 しかし、1つだけ違うことがあった。 イスに奴が座っていたのだ。 「ホンマ・・・!」 「やあ、君か。ここで出会うなんて奇遇だね」 奇遇?そんなはずはない。 奴は読んでいたのだ。 僕が毎日喫茶店に通っていることを知っていたのだ。 そうに違いない、と僕は思っていた。 「そういえば、昨日逃げたよね?どうして逃げたんだ?」 ドキッとした。 やっぱり昨日のことを怨んでいる、と思った。 「あなたに気付かなかったんですよ。そして、いきなり背後にいるからビックリしましたよ」 と僕はウソをついた。 するとホンマは 「そうか・・・」 とあっけなく納得してしまった。 僕はさっさと家に帰って寝た。 そのときだった。 あの電話が鳴ったのだ。 今までかけることしかなかったあの電話が・・・。 僕は受話器を取った。 「あの〜・・・今月の100万ベル支払われてないんですけど・・・」 僕は耳を疑った。 「100万・・・ベル!?」 「ご存じないですか?あなた保険に入ってますよね?その保険で毎月100万ベルもらってるんですよ」 う、ウソだ・・・ こんなの何かの夢だ! その時、僕は目覚めた。 どうやら夢だったようだ。 ぼくはほっ、と一息ついた。 そしていつもと同じように手紙をチェックした。 今日は1通の手紙が来ていた。 その差出人を見て僕は驚愕した。 「ホンマ」 奴からの手紙だった。 僕はそっと見てみた・・・。 「昨日はよく眠れたかい?」とだけ書かれてあった。 ■TOP