「昨日はよく眠れたかい・・・?」 

僕の頭で村長を名乗る亀のあの言葉が離れなかった・・・。 
昨日のあの無数の虫達は村長の仕業だったのか・・・。 
ドンどんぐりの正体はやはり村長を名乗る亀だったのか・・・。 

謎は深まるばかりだった。 

でも僕は今日もこの村の脱出方法を探していた。 
すると、目の前に見知らぬ男がいた。 
どうやらこいつはローランと言うらしい。 
壁紙や床を配りに来たのはいいが、地図を忘れて困ってるらしい。 
しかも、僕に手伝えと要求してきたのだ。 
どんぐり祭りの悪夢の翌日で疲れているが、引き受けることにした。 
「これをたぬきちさんのところにもっていくです」 

なんてことだ・・・。 
よりにもよってあのタヌキだと・・・。 
ローランと名乗る男から壁紙を受け取った。 
よく見るとこれはかなりレア物じゃないか。 
タヌキの野郎に配るより僕のものになったほうが数倍マシだ。 
僕はこっそりとその壁紙を持ち帰った。 
僕はすぐに家に張ってみようとしたが、眠気が襲ってきてそのまま眠りについてしまった。 

翌日・・・ 

「うわああああああああああ!!!」 


なんてことだ・・・。 
昨日のあの立派な壁紙が安物の壁紙に変わっていたのだ・・・。 
誰かが摩り替えたのだろうか・・。 
それとも、あのローランの呪いだったのか・・・。 

またしても謎が浮かび上がってしまった。 
それでも今日も僕はこの村から逃げ出すために探索を続ける・・。 







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